民俗芸能

全国民俗芸能大会の開催

 全国各地に伝えられる民俗芸能は、各地の風土と生活の中で生まれ、地域の人々によって歴史的に育まれてきたものです。それらは国民の生活の推移を物語る貴重な民俗文化財でもあります。この大会は、このような各地の貴重な民俗芸能を舞台で公開し、民俗芸能の重要性を多くの人々に認識してもらおうと開催してきました。
 
 歴史をひもとくと、日本で初めて地域の芸能を舞台で紹介したのが初代日本青年館のこけら落としとして開催された「郷土舞踊と民謡の会」で、1925(大正14)年のことでした。戦後この流れを継承してきた当事業は、通算すると80回目となります。これまでに450あまりの芸能を紹介してきました。出演者にとっては大会出場が大きな自信につながり、これを契機に芸能の保存の機運も高まり大きな成果をあげています。また、早くからこうした芸能の記録保存に取り組んできたのも当大会でした。
 
 2020年より2年間、我が国の多くの祭礼がコロナ禍により中止や休止を余儀なくされ、貴重な芸能の継承にも困難が生じています。そうした状況だからこそ、民俗芸能の公開を継続していくことに大きな意味があると考えています。
 
 ぜひ日本青年館まで足をお運びいただき、貴重な郷土の民俗芸能を鑑賞いただければ幸いです。今年の開催概要は以下の通りです。
 
 事業名 第70回全国民俗芸能大会 
 期 日 2023年11月25日(土)
 時 間 開 場 12:30
     昼公演 13:00~17:00
     夜公演 18:00~20:00
 会 場 日本青年館ホール
 出 演   「綾子踊」佐文綾子踊保存会(香川県仲多度郡まんのう町)
                    「三宅島の芸能―阿古の獅子舞・神着木遣太鼓―」
             阿古青年団・神着郷土芸能保存会(東京都三宅村)
                    「猿倉人形芝居」木内勇吉一座(秋田県由利本荘市)
                   「十津川の大踊・盆踊り」武蔵踊り保存会、小原踊り保存会(奈良県十津川村)
             
     ※「十津川の大踊・盆踊」と「綾子踊」は令和4年11月に
       ユネスコ無形文化遺産登録された風流踊でございます。
 
今年度の開催は終了しました。
多数のご来場ありがとうございました。
 
 
 

大会フェイスブックはこちら