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図書・資料センター

 日本で唯一、戦前・戦後期の地域青年団活動資料を所蔵する当財団の図書・資料センターは、1925(大正14)年、初代日本青年館の竣工当時から付設されていました。以来、広く一般に公開してきましたが、とりわけ社会教育関係者、民俗学研究者、多様な分野の社会史研究者、大学生、自治体史編さん関係者、NHKなどテレビ関係者等、多くの方々に利用されています。


<日本青年館図書・資料センター>

 

[ご利用方法]
・閲覧をご希望の方は、必ず事前に電話またはメールでのお問い合わせをお願い致します。
・閲覧は全て職員立ち会いのもとで可能です。
・資料のコピーやプリントアウトは、所定の手数料などをいただきます。
・現在は新型コロナウイルス感染防止を考慮して、場合によっては閲覧いただけないこともありますので、ご了承ください。
 
[ご利用時間] 10:30~17:00(土・日・祝は休業)
[お問い合わせ]  電話 03-6452-9012
Mail : kouekiアットnippon-seinenkan.or.jp
「アット」を「@」に直してお送りください。

[所蔵資料]
 日本青年館 図書・資料センターに所蔵されている資料の一部をご紹介します。

■戦前の地方青年団報
 戦前に地域青年団が作成した機関紙、文集、団報など12,585点の原本と、その画像データ約20万ページを所蔵しています。47都道府県のほか、当時の樺太、朝鮮、満州、台湾の青年団が作成したものも含まれます。古いものは、明治末期に作られたものもあり、当時の地域青年団の活動状況や青年の心情、生活のありようなど読み取ることができます。
閲覧方法:当図書・資料センターにて画像データを閲覧することができます。画像データの提供はしておりませんが、プリントアウトは有料にて可能です。

■「日本青年新聞」
 大日本連合青年団(1924(大正13)年10月発足)が発行した「日本青年新聞」は、1930(昭和5)年4月に創刊し、1941(昭和16)年に大日本青少年団に組織が組み替えられてからは、「日本青少年新聞」と名称を変えて発行。1944(昭和19)年4月15日、326号で廃刊となりました。この「日本青年新聞」は、大日本連合青年団の機関紙として位置付けられましたが、当時の青年団員のみならず、地域の人々にも読まれていたものです。全国組織の機関紙としての役割と共に、社会情勢、文化、スポーツ、民俗資料に関すること等々、当時の青年を取り巻く状況を網羅している機関紙といえるでしょう。
閲覧方法:当図書・資料センターにて、原本のコピーまたは画像データでの閲覧ができます。画像データの提供はしておりませんが、コピー・プリントアウトは有料にて可能です。

■雑誌「青年」
 1916(大正5)年に中央報徳会「青年部」が結成され、機関紙『帝国青年』を創刊しました。1922(大正11)年に財団法人日本青年館が設立され、中央報徳会「青年部」の事業は日本青年館に継承されています。『帝国青年』も1923(大正12)年1月号から『青年』と改題されて、日本青年館が発行しました。執筆者にはそうそうたる文化人、作家、政治家等が名を連ねています。戦後も引き続き発行され、休刊などをへて「The Seinen」と名称改題。2014(平成26)年4月号326号をもって、休刊となりました。
「帝国青年」「青年」は、マイクロフィルム版での復刻版が不二出版より刊行されていますが、当資料センターでは、職員立ち会いで原本の閲覧、有料にてコピー可能です。

■青年カード
 1929(昭和4)年10月に創刊された「青年カード」は、全国の青年団員に対して公民的・常識的教養を与えることを目的として発行されました。青年に必要な問題を網羅し、分かりやすくしかも教科書的な無味乾燥に陥らず、一流の専門家を執筆者に選び、参考書や問題を付記し、廉価であることを特色としています。携帯の便を考えて三六判八ページの一枚刷り折りたたみ式カードになっており、ルビもついて、青年訓練所、実業補習学校の副教材としても利用されました(欠号あり)。職員立ち合いで原本の閲覧、有料にてコピー可能です。

■「新政」、「大成」
 大正期及び昭和初期の社会教育家、政治家、思想家として活躍した田澤義鋪。青年教育と政治教育、そして選挙粛正に一生を捧げ、とりわけ青年団運動及び青年教育に尽力した活動が知られており、「青年団の父」と称されています。
 田澤義鋪は、1934(昭和9)年~1936(昭和11)年に、財団法人日本青年館の理事長を勤めましたが、一方、田澤義鋪が、政治的道徳の向上、政治知識の普及をめざして新政社を設立し、相互的政治教育の雑誌として1924(大正13)年に「新政」を発刊しました。その後、雑誌「大成」として1935(昭和10)年6月号まで発行されました。田澤が一番力を入れて取り組みたかった政治教育、選挙粛正運動に関わる貴重な雑誌を保存しています。
 職員立ち合いで原本の閲覧、有料にてコピー可能です。

■全国青年問題研究集会レポート集 第1回~44回
 日本青年団協議会が主催し、1955(昭和30)年2月に第1回を開催した全国青年問題研究集会は、今日も継続して開催されています。参加者がレポートを持ち寄り、少人数の分科会にて議論するというスタイルは今も変わっていません。地域で活動する青年たちが書いたレポートには、青年団の活動内容はもちろんのこと、その時代背景や、青年の成長、仲間との連帯、地域の課題等々、青年の目で捉えた文章が生き生きと綴られています。
 職員立ち合いでの閲覧が可能です。

 この他にも、戦前の青年団講習所、日本青年館発行書籍、青年団関係資料の他、戦前・戦後にわたって開催してきた全国民俗芸能大会、戦後の全国青年大会などの青年運動や民俗芸能に関する資料も保存しております。お気軽にお問い合わせください。